貸し剥がしとは、金融機関による融資先への資金回収行為の一つ。銀行などが、企業への貸し付けを圧縮する目的で行われる。金融機関が企業に対し、返済期限がまだの借金の取立てを行うこと。貸し剥がしは貸し渋りと同様、不況に応じて増加が見られる。
資金回収の具体的な手段としては、返済期限前であるにも関わらず借金の一括返済の要求などが挙げられる。ほかには融資の減額や取り止めなども行われる。とくに中小企業や零細企業は、貸し剥がしの対象になりやすい。
貸し剥がしの増加は、経済の停滞、地価の下落、不良債権の発生の原因となる。このためBSI規制によって金融機関は自己資本比率を一定に保つようになっている。