あなたの会社の「生きるか死ぬか」も銀行にとっては「単なる一取引」に過ぎないかもしれません
その融資、あなたの会社にとっては「生きるか死ぬか」がかかっているかもしれません。
しかし、銀行にとっては「単なる一取引」に過ぎないのです。
大ヒットドラマ半沢直樹にもありました。
お父さんが銀行マンに土下座をして融資を願いするシーンを思い出して下さい。
最近立て続けに、ガッカリしたことが起こりました。
ウソをつかれていたのです。
銀行と信用保証協会の間には「事前照会(相談)制度」というものがあります。
銀行が保証協会に正式申し込みを行う前に、保証の可否、保証料率などのお伺いを立てる制度です。
顧問先が長期の運転資金で融資の申し込みをした際、
「保証協会のOKが出なかったので、もう少し返済期間の短いこういった資金で如何でしょうか?これであれば保証協会のOKの内諾を得ています」
という回答があったのです。
経験的にOKが出ないはずがないケースだったので不審に感じ、他行から探りを入れてもらいました。
案の定「その銀行は事前相談には来ていない」ということでした。
つまり、「この会社にはこの条件でしか融資できない」という支店の評価を、言いづらいので保証協会のせいにしたということです。
これは私たちがついてなければ露呈しなかった可能性が極めて高かったと思います。
しかし、同様のケースで露呈せずに、中小企業が諦めているということが少なくないと感じています。
中小企業が自分自身で「自社の評価はこれぐらい」と判断するのは難しいと思います。
私たちが介入しなかったら、きっとこれらの会社も「借りられないのが自社の実力」と考えてしまっていたでしょう。
また、人は誰しも、「私はこう考える」と言われれば、「いやいや、こうも考えられませんか?」と反論できますが、「権威のある○○がこう言っている」と言われると、「そうですか」とならざるをえません。
結局このケース、ウソを言った銀行への申し込みは取り消して、探りを入れてもらった銀行に融資をお願いしました。
支店長の姿勢なのか、担当者の姿勢なのか、なぜこんなことが起こるのか、いまでも釈然としません。
しかし、「融資がおりるかおりないか」という重要な局面においてこんなことが起こりうるというのが現実です。
しかも、土下座をしたところでひっくり返ることはありません。
「一行の判断=全ての銀行の判断」ではありません。
反応次第で対抗策を打つべきときを見極められなければ、会社の安定経営はできません。
会計事務所であれば情報を持っていますから、その案配が分かります。
おかしいかな?と思ったら相談してみることをお勧めします。
銀行の名誉のために申し上げておきますが、ほとんどの銀行・銀行マンは、まじめで、実直で、ごまかしなど考えていません。
あくまでも今回の件はレアケースです。
銀行について、少しでも知識を入れておくと交渉で有利になりますし、自社の明暗を分ける自体に動じることがなくなります。
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