融資の減額! あなたには「受け入れる」以外の選択肢がありますか?
「この融資額で申し込んで融資はおりるのか?」
融資申し込みに際して90%の企業がこう質問します。
情報が少ない中小企業が、自ら情報収集して判断を下すのは至難の技です。
しかも、自社を客観視することは非常に難しいので、評価を矮小化しがちです。
先日も銀行交渉の場に同席させてもらいました。
売上が増加傾向にあるので、増加運転資金で長期資金を打診をしていたのですが、担当者が短期の決済資金での融資を勧めてきたのです。
業績はそれほど悪くないし、売上規模からしても借り過ぎの感じはありません。
私の感覚からすれば、満額回答は無理でも、まさか長期資金にNOが出るとは思いませんでした。
保証協会付きの融資で、銀行はほとんどリスクを背負いません。
しかし、短期なら保証協会を説得できるが、長期資金では自信がないというのです。
私はその場をやり過ごし、担当者が帰ってからすぐさま別の金融機関を紹介しました。
その後、紹介した金融機関では難なく長期資金の形で融資を受けることができました。
前者の銀行がなぜそういう判断をしたのか、いまだに釈然としません。
しかし、あの場に私が居合わせなかったら、短期資金での融資を飲まざるを得なくなっていたことでしょう。
《中小企業》対《金融機関》は、《個人》対《組織》です。
情報量でかなうわけがありません。
「ご希望の金額、全額の融資は難しいかもしれません...」と、言われた時、あなたにはそれを「自分の会社の評価」として受け止める以外の選択肢があるでしょうか?
普通は「そういうものですか...」と納得せざるを得ないものです。
しかし、「一行の判断=全ての銀行の判断」ではありません。
反応次第で対抗策を打つべきときを見極められなければ、会社の安定経営はできません。
情報を持っていて案配の分かる会計事務所に相談してみることをお勧めします。
会計事務所への相談が難しければ、「別の金融機関」でも良いでしょう。
それから、ぜひ銀行借入ドットコムの無料コンテンツを使って情報収集してみて下さい。