19.目標の借入を受けるには融資担当者を味方につけよう
目標の借入を受けるには、融資担当者を味方につけて、お互いにWin-Winの関係を構築することが絶対に必要です。
バンカーいろいろ。相性もそれぞれ
複数行と付き合うと、新人もベテランもいますし、保守的な人もイケイケの人もいます。
そんな中で、ウマの合う人を一人で良いので見つけましょう。
色々な行員さんとお会いしてきましたが、「これは」と思う行員さんは100人に1人くらいです。しかし、自社の商品はもちろんのこと、他社の動向や、助成金制度などに詳しい「バンカー」は必ずいます。
たとえ今の担当者にそんな人がいなかったとしても、銀行員は必ず異動します。
いつか巡り合えるはずと信じましょう(逆にいうと本当にウマの合う担当者もいつかは異動していってしまいます)。本当に担当者次第で変わります。
そして、どの銀行の担当者にも同じように、十分に情報提供をしましょう。
交渉で借入額が増えたり、金利が低くなったりするのは、こちらからそれに相当する「材料」を与えた時のみです。
担当者の異動はコントロールすることはできませんが、こちらからの情報提供量はコントロールが可能です。
自社情報を確実に提供することで融資担当者を味方にしよう!
業界の動向や、取引先との取引内容や受注予測、自社の財務状態などを十分に提供しましょう。特に「利益」「預金残高」「借入残高」の推移は定期的に渡しておきましょう。
メインの銀行には四半期に一度、それ以外の銀行にも少なくとも半期に一度は試算表を渡しましょう。
そうしたからと言って「一緒に考えてもらえる」とは限りません。ただ、そうしないとその権利を放棄することになります。
ただし、何も言わずに試算表を毎月くれるお客さんはそんなに多くありません。ですから、こうすることによって、その確率はかなり高まります。
本当に味方になってくれると、行内で頑張ってくれるばかりでなく、他行との交渉にも関与してくれます。
一朝一夕とはいきませんが、このような関係を構築することが可能であるということを知っておいて下さい。
そして、そこを目指すことが大切なのだと思います。